【金融志望向け】新聞を読んだ気になろう
突然ですが就活生の皆さん、新聞読んでますか?
自信もって「読んでない!」と言ってくれて大丈夫。
職業柄(銀行員)嫌でも毎日新聞を読み潰す私が
「新聞を読んだ気分」にさせちゃいます!
まぁ、あくまで気分ですので悪しからず...
そんな訳で、これから不定期で皆さんが新聞を読んだ気になるような
話題のできごとを解説していきたいと思います。
就活の面接では、ドヤ顔で「新聞読んでます」アピールをしましょう。
それでは早速行ってみましょう!
今週のトピック
さて、本日は日経新聞に取り上げられていた
「日銀、黒田総裁の続投が決定」
について解説します。
今週はじめ、現職の黒田総裁の続投決定が報じられました。
皆さんは今後の金融政策がどうなると予想しますか?
私はこの決定により、
当面の日銀による金融緩和は「弱腰」のまま続くことになった。
と捉えています。
その理由として
①「リバーサルレート」
②「ステルステーパリング」
以上2つの言葉を紹介しましょう。
①リバーサルレートとは?
「リバーサルレート」とは簡潔に言うと、
「金融緩和し過ぎると、逆に不景気になる」
という考え方のことです。
黒田総裁はこれについて昨年11月のある講演で言及しましたが、
その時世界中のメディアが取り上げ「日銀、金融緩和やめたい説」が浮上しました。
その後、これを打ち消すように黒田総裁は昨年12月「金融緩和頑張ります」みたいな発言をしてますが、金融緩和中の中央銀行の総裁という立場を持っている人が公の場で「リバーサルレート」について触れたからにはそれなりに思うところがあったのでしょう。
②ステルステーパリングとは?
「ステルステーパリング」とは、
金融緩和のミソである「日銀による国債の買入量」をバレないように少しずつ減らしていることを示しています。
日銀は金融緩和の余裕がなくなって来たのか、最近こういった動きをしています。
そしてついに2018年1月上旬、この動きに反応した外国勢が一気に円買いをしかけました。バレちゃった訳ですね。
<参考までに>
日銀による国債の買入量が減ると円買い機運が高まるのは、買入量が減ることによって国債の利回りが良くなる(期待出来る)からなんです。また基本的に国債利回りが高くなるほど、円の人気が高まり、円高傾向になることは覚えておくと便利です。
まとめ
いかがでしょうか?
これらのことから黒田総裁率いる日銀の「弱腰」が窺えますね。
ただし今回、副総裁として金融緩和に積極的な若田部氏(早稲田大学教授)も決まりました。
この考え相容れぬ両者による今後の金融政策、どうなるか楽しみですね。
それでは今回はこのへんで!